認知症高齢者の徘徊防止のための玄関鍵設置は、ご本人の安全を守る上で非常に重要ですが、その費用はご家庭にとって負担となることもあります。しかし、介護保険制度や自治体の補助金制度などを活用することで、費用負担を軽減し、必要な安全対策を講じることが可能です。ここでは、徘徊防止鍵の設置費用相場と、介護保険活用のポイントについて解説します。まず、徘徊防止のための鍵設置費用相場ですが、導入する鍵の種類や取り付け工事の内容によって大きく異なります。例えば、既存の玄関ドアに簡易的な補助錠(ドアの上部に取り付けるチェーンロックなど)を追加するだけであれば、数千円から1万円程度で済むこともあります。しかし、防犯性の高いディンプルキーの補助錠を追加する場合や、サムターンカバーの取り付け、スマートロックの導入、あるいはドアセンサーなどの見守りシステムを併用する場合は、数万円から十数万円程度の費用がかかることもあります。また、鍵屋などの専門業者に依頼する場合、出張費用や工事費用が別途発生しますので、事前に必ず見積もりを確認するようにしましょう。次に、介護保険制度の活用についてです。介護保険では、要介護認定を受けている方を対象に、「住宅改修費」として特定の改修費用が支給される場合があります。徘徊防止のための玄関鍵設置も、条件によっては住宅改修費の対象となる可能性があります。具体的には、玄関の施錠を強化する目的の鍵の取り付けや、ドアの開閉を検知するセンサーの設置などが対象となるケースがあります。ただし、支給の対象となる工事には厳密な基準があり、必ず事前にケアマネジャーに相談し、申請手続きを行う必要があります。支給額は、原則として20万円を上限に、そのうちの7割~9割(所得に応じて異なる)が支給されます。申請の流れとしては、まずケアマネジャーに相談し、徘徊防止のための鍵設置が必要である旨を伝えます。ケアマネジャーは、ご本人の状態やご家庭の状況を評価し、住宅改修の必要性を判断します。その後、必要な工事の見積もりを取り、着工前に市区町村の窓口に申請を行います。工事完了後に、領収書などを提出して支給申請を行うという流れになります。
徘徊を防止するには?鍵の設置費用と介護保険の活用