シバンムシ幼虫被害から学んだ整理整頓の大切さ

まさか、あの小さな白い芋虫が、私のズボラな性格を根本から変えるきっかけになるなんて、思ってもみませんでした。そう、我が家にも出たんです、シバンムシの幼虫が。発見したのは、キッチン脇に置いていた、もはや化石と化していたハーブティーの箱の中でした。「最近飲んでないな…」なんて思いながら手に取ると、箱に小さな穴が。嫌な予感がして中を開けると、そこには無数の小さな幼虫と、成虫らしき茶色い虫が…。言葉を失いました。慌てて他の乾物もチェックすると、出るわ出るわ。開封済みのパスタ、賞味期限切れのホットケーキミックス、いただきものの乾麺セット…。どれもこれも、普段あまり使わず、棚の奥に押し込んでいたものばかりでした。「いつか使うかも」「もったいない」そう思って溜め込んでいた食品たちが、見事にシバンムシたちの餌食となっていたのです。その日の午後は、ひたすら食品の選別と廃棄、そして棚の大掃除に費やしました。ゴミ袋の山を見ながら、自分の管理の甘さを猛烈に反省しました。同時に、気づいたのです。シバンムシが発生したのは、単に食品があったからだけではない、と。問題は、私が食品を「管理しきれていなかった」こと、つまり「整理整頓ができていなかった」ことにあるのだ、と。棚の奥に何があるか把握できていないから、賞味期限も切れ、虫が湧いても気づかない。物が多すぎるから、掃除も行き届かず、虫が隠れる場所を提供してしまう。この悪循環を断ち切らなければ、また同じことを繰り返す。そう思い至った私は、これを機にキッチン周りだけでなく、家全体の「整理整頓」を見直すことにしました。不要なものは思い切って捨てる。「いつか使うかも」は、ほぼ使わない。ストックは管理できる量だけにする。そして、全ての物に定位置を決める。収納スペースには余裕を持たせ、掃除をしやすくする。これを徹底した結果、家の中が驚くほどスッキリしました。物が減り、どこに何があるか把握できるようになったことで、掃除も楽になり、精神的なストレスも軽減されました。そして何より、あれ以来、シバンムシの幼虫はもちろん、他の害虫の姿もほとんど見かけなくなりました。シバンムシの幼虫被害は確かにショックでしたが、それは私に「整理整頓」という、快適な暮らしの基本を教えてくれる、痛いけれど貴重な経験だったのかもしれません。

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